「正社員なのにLINEで退職を伝えても大丈夫…?」
実は私も悩んだ末にLINEで最初の一報を送りました。
電話や対面が理想なのは分かっていても、精神的にどうしても難しい場面ってありますよね。
この記事では自身の体験談も交えつつ、LINEで退職を伝える際に使える例文や注意点をまとめました。
辞める理由別の例文も紹介していますので、ぜひご活用ください。
正社員想定で書いておりますので、「アルバイト・パートを辞めたい」の場合は下記をご参考ください。
【コピペOK】バイト辞めたいときのLINE例文3選。店長に失礼なく伝えるコツ解説
退職を伝えるLINE例文
それではここから上司へ退職を伝えるLINE例文です。
退職希望理由などを変更しながらご利用ください。
入社後すぐ(試用期間内)に退職する場合

- 二週間前申告が基本ですが、入社後まだ仕事を教わっている状況なら迅速に辞めれる場合があります。(これ以上仕事を教えても意味ないので…)
- 有給未発生の場合が多い
- 社会保険などの脱退手続きあり
お疲れ様です。○○です。
このような形でのご連絡、大変失礼いたします。
入社して間もないのに恐縮ですが、退職させていただきたいと考えております。
入社してみて、社風が自分の適性や目指したい方向性と大きく異なることに気づき、早い段階で判断すべきと考えました。
まずはLINEでご連絡させていただきましたが、直接お話できる機会をいただければと思います。
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
1年以上勤務した場合

- 就業規則で「1ヶ月前の申告」を求める場合等あるので確認する(民法では2週間前で可)
- 有給は10日以上発生している可能性あり → 消化希望は早めに伝える
- 退職願 or 退職届を提出
- 社保・雇用保険の資格喪失手続き、離職票の受け取り、源泉徴収票なども必要
お疲れ様です。○○です。
突然のご連絡失礼いたします。
申し訳ありませんが、○月末をもって退職させていただきたく存じます。
退職希望理由は家庭の事情によるものです。
まずはLINEにて失礼いたしましたが、あらためて直接お時間をいただき、お話できればと思います。
つきましては、ご都合の良い時間を教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
3年以上勤務した場合

- 基本的には「1年以上勤務した場合」と同じ
- 長期勤務なので「引き継ぎ資料作成」なども求められる場合がある
- 転職の場合、次の会社の入社日と調整しつつ退職日を相談する
お疲れ様です。○○です。
長くお世話になっている中、このようなご連絡となり大変申し訳ありません。
今後の生活とキャリアの変化により、退職を考えております。
まずはLINEでご連絡させていただきましたが、これまでの感謝も含め、直接お話の機会をいただけるとありがたいです。
何卒よろしくお願いいたします。
LINEでどうしても完結させたい場合

〇〇さん、お疲れ様です。
突然のご連絡で恐縮ですが、今の仕事について考えた末、退職させていただきたいと思っております。
ご迷惑をおかけすることは承知の上ですが、このタイミングで決断させていただきました。
つきましては、〇月〇日を最終出勤日とさせていただけますと幸いです。
退職に関する手続き等ありましたら、LINEにてご指示をお願いいたします。
何卒よろしくお願いいたします。
【コラム】私がlineで退職を伝えた時の体験談

私が正社員を「辞める」と社長に告げたのは、会社員生活6年目の頃でした。
辞めたいと思った理由は一言で言うと「飽き」です。
簡単な仕事ばかりで、このまま誰にでもできる仕事をするより、自分の可能性を模索したい。
どちらかというと前向きな決断のつもりでしたが…
先に相談していた親に正社員を辞めることを猛反対され、社長に告げる前にはかなり参っていました。
だからこそできるだけあっさりと、一ミリも引き留められることなく影のように退職したい……。
そう願った私はLINEで「退職したいです」と送りました。
翌日社長に別部屋に呼び出され、話を聞かれ、あっさりと退職は了承されます。
この時は嬉しさしかありませんでした。
しかし「できれば直接言ってほしかったな…」という、怒るでもない社長の言葉は、今も少し心に残っています。
考えてみればその社長は営業職も兼ねており、人とのつながりに重きを置いているタイプでした。
もうちょっとやりようがあったのではないか…文面に配慮できたのではないかと今でも考えます。
しかし退職したことについては、一ミリも後悔はありません。
ぜひこの記事を見ている人には「退職」という人生の分岐を乗り切って、早々に前に進んで欲しいなと考えています。
正社員がLINEで退職を伝える時の注意点とマナー

というわけで、退職を伝えるにあたっての注意点です。
まず前提として、正社員を退職する意思は直接伝えるのが望ましいです。(LINEでアポ取りはOK)
これは主にマナー的な理由ですが、後々
- アルバイトより雑多な手続き書類
- 引継ぎ
- 有休消化の相談
が必要だということを考えても、丁寧に接しておきたいところですね。

ちなみに入社すぐだと手続きは半減されるので辞めやすい…
退職意志をLINEで伝える時のポイントは以下の通りです。
- LINE一通で済ませない。後日、口頭や電話で改めて伝える前提にしておくと印象がよい
- 感謝や申し訳ないという文言を入れる(後に話す場合、感謝はその時でもいいですね)
- 辞めたい理由もできればいれたほうがいい。
ただし…
職場環境や人間関係によっては、直接話すのが難しい場合もあるでしょう。
- 店長や上司となかなか会えない
- 退職を伝えるべき上司と仲が悪い
- 精神的に負担が大きい
- 電話もハードルが高い
- そもそもLINEでやりとりしていた関係性
- とにかく無理なんです
この場合はもう仕方ありません。LINEだけで終わらせる文面を練るか、退職代行を考えましょう。
具体的な退職手順イメージ

退職手順のイメージとしてはこんな感じです。
- 上司に面談希望を入れる(直接orLINE)
- 「お話したいことがあり、ご都合よろしいときに少しだけお時間いただけますでしょうか」と上司に話しかけるか、この記事で紹介したLINE例文を送る。
- 面談or電話で退職意志を伝える
- 退職意志と理由を話し、希望退職日・有給残り・引継ぎ事項等の確認を済ませる。
お詫び・お礼も忘れずに!
- 書類の提出・引継ぎ
- 必要だと言われた退職書類を書いて(たいていの場合経理へ)提出。
同僚の仕事の隙を見て引継ぎを済ませる。
有休消化後退職となる
アルバイト退職時との違い
正社員の退職とはどのようなイメージなのか?
一度「アルバイトを辞める場合」と比べてみましょう。
項目 | アルバイト | 正社員 |
---|---|---|
LINEで 伝えていい? | 許容されやすい (店長による) | 基本的には不適切、 非常手段としてのみ可 |
会社への 影響 | 基本的には 小さいことが多い | 勤務歴が長い場合ほど 引継ぎ等増える。 新入社員でも備品等 揃えられていることは多い。 |
退職理由 | ざっくりでも 通じやすい | 説明が求められることが多い |
提出書類 | 退職届が まれに必要 | 退職届(提出が基本) 退職証明書 雇用保険被保険者証 健康保険資格喪失証明書など |
申し出の タイミング | 2週間前が原則 (民法627条) | 就業規則を確認。 2週間前が原則(民法627条)だが、 1~3か月前くらいが望ましい。 |
有給休暇 の消化 | 有給があれば 使用可能 | 有給があれば使用可能 |
退職の 手続き | 健康保険の切り替え 年金の切り替え 失業保険の受給 住民税の支払い 所得税の確定申告など |
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